石の買い付け in Thailand (後)



こんにちは、me.ieです。
タイから戻ってきて一週間になりますが、なかなかタイ気分が抜けません。

はるばるタイまで行きました石の探しの旅の記録も今回で最後です。
平日バンコク市内の業者を回りまして、旅の終盤、週末は土日にしか行われていないマーケットでの直接買い付けに向かいました。
場所はバンコク南東に約250km、チャンタブリーというところです。
その街でブローカーと値段交渉をして石を買うことができるとか。
me.ieにとって初めての経験です。
大きな期待と少しの不安を胸に片道4時間の道のり車を走らせました。


着いてみるとマーケットのある場所は想像していたよりも小さい、落ち着いた街でした。
ビジネス街というよりは、住宅地といったイメージ。
日本でいうところの、甲府に当たるのでしょうか。
金曜日に到着したときは市場も開いておらず、とても静かでした。

余談ですが夜川沿いでご飯を食べた時、ジャングルクルーズを連想するエキゾチックな鳥の声がそこかしこから聞こえ、コウモリが飛び交っていました。
異国情緒におお!と気分が盛り上がりましたがナイトマーケットでかかっていた有線は「恋するフォーチュンクッキー(BNK48ver.)」。文化の均一化を感じた瞬間です。
ちなみにトレンドだったのか、1週間のタイ滞在中で前出の曲を4回は耳にしました。



さて一夜明けまして土曜日、朝から早速マーケットに向かいます。
現地の関係者に案内して頂きながら街を歩きます。


意気揚々と朝一(といっても9時ですが)に出発しましたが、旧正月まっ最中だったためマーケットの始まりが遅く、しばらく閑散とした道を歩きます。
チャンタブリーに限らず、旧正月中は中華系の業者は軒並み休みでしたので、旅の最中購入予定だった商品が買えないということもありました。
買い付けには時期も重要なんですねぇ…。学びました。

ボヤいていてもしょうがないので、ブローカーたちが集まってくるまでの間、店舗を持つ石屋さんを回りました。


ご夫婦で経営されているこちらのお店、案内して頂いた方が知り合いということもありとても良くして頂きました。
ものすっごく大きなパライバトルマリン、たくさんお持ちでしたよ。
欲しい方いらっしゃればぜひこちらのお店で…。



タイ語でキレイは「スワイ」。
ライトを当てながらスワイなブラックスターサファイアを選んでくれました。
うっとりするようなスターサファイア、ゲットです!

お店でうんうん唸りながら選んでいるうちにあっという間に時間も過ぎ、マーケットの中心地には多くの関係者が集まっていました。


道路端には原石を並べる露店も。
研磨業者が良さそうなものがあれば購入し、研磨するそうです。

場所を借りて席に着くと、石のブローカーが近づいてきて持っている石を見せてきます。
石の種類や大きさ、状態を見て購入を検討し、ブローカーと値段交渉します。
1つ石を見ている間にもどんどん業者が集まってくるのですぐに大渋滞が発生。


ブローカーはたくさん売りたい。
買ってくれないのであれば、別のバイヤーに見せにいきたい。
なのでどの石が必要でどの石が必要ないか、すぐに見分けて返答してあげることも商談のマナーとして大事なようです。


理解した上で必死に選んでますが、周りのブローカーからの圧がすごい…。
選んでる最中でも「スワイ!スワイ!」と声を掛けながら石を出し差し出されることも。
買い付けには、プレッシャーに打ち勝つ強いハートが必要です。

昼食をはさみつつも選び続けること5時間。
空調無しの南国の暑い外気にさらされながら頑張った買いがあり、いくつか欲しかった石を手に入れられました。
日本ではなかなかお目にかからない、変わった石が中心です。


マーケットを離れ、思わず海に癒されに行くme.ie一行。
喧噪から一片、風も弱く穏やかな海辺です。


粒が細かい砂が、走るときゅっきゅっと音をたてました。
犬が走っても、やっぱり音がなるのかしら。



石の買い付けに奔走した一週間でした。


買ってきた石を少しだけご紹介します。


マルチカラーのサファイアです。
通常サファイアは発色を良くするために加熱処理をして鮮やかな色味にしてしまいます。
発色が良いものの方がもちろん存在感がでて華やかではあるのですが、me.ieの商品としては少し色味が強すぎるなと思っていました。
その点こちらは淡い色味で素朴な雰囲気で、中間色具合がどストライク。
単独使いはもちろん、複数留めにもなじみがいい色で、デザインの幅が広がりそうです。
これ以外にも淡い色味のサファイアを多数購入しました。



マルチのトルマリンは1つとして同じものがない個性的な子達を連れ帰ってきました。
宝石然としていない、どこか愛嬌の子達です。
自分のナンバーワンはどの子かな。なんて、選ぶのが楽しい。



母岩に張り付いたままのオパールは「ボルダーオパール」と言われ分類されます。
黒地に虹色が浮かぶ物のが発色が強いので出回ることが多いですが、淡く優しい色合いも素敵です。
ジュエリーに仕上げるのはもちろん、コレクターズアイテムとしてルースのまま眺めるだけでもたまりません。


選んだ石は鋭意デザイン制作中です。
近いイベントでぜひ皆様のお目にかかれれば…。

次回me.ieが皆様にお会いでいるのは3月16日(金)~18日(日)のNew Jewelry NEXTです。
今回紹介していない石も持ち込む予定ですので、ご興味ある方いらっしゃれば是非とも足をお運びくださいませ。


もちろんマンゴーも食べました。



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